魔法の原理をついに理解した話
わたくし、魔法の原理をついに解き明かしたんですよ。
しかも人の行動を自在に操る魔法。
つまりこういうことなのですよ。
思考の発端は朝夕の満員電車なんですけど、ギチギチにすし詰めになった車内になんかイライラしてる人が入ってくると、そのイライラが途端に周囲の人にも燃え広がるじゃないですか
あれはまぁ感情が伝染していってると思うのですよ
これを応用して、じゃあ簡単なところで、友達とファミレス行ってドリンクバー頼んで、友達にコーラを飲ませようと試みる。
ここで10人中11人が間違うのが「コーラを飲め!」と念じようとする。
これでは魔法はかからない。
なぜ満員電車で怒りが伝染したかを考えるのだ。
感染元の怒りの感情が感染先の眠った怒りの感情に火を付けた。
つまり「コーラを飲め!」と念じるのではなく、自分が「コーラが飲みたい!」と欲するのだ。
その感情が大きければ大きいほど、相手に伝染しやすくなる。
つまり魔法力とは、自分の感情の大きさなのだ。
もうコーラ飲みたい飲みたい!
喉カラカラだー!!
しゅわーゴクゴクゴクー!!!
ゲプー最高ー!!!
と。
冷静な顔をしながら心の中でわめき騒ぐのだ。
高位の魔法使いは全員やっている!
難しい顔で呪文を詠唱してるふりをしながらその実「げぷーうぇ~いwww」と唱えているのだ!
これが魔法の真相!
マジかよ!
マジだった!
というようなことを考えていたんですけどぉ。
少し現実的にわたしの野望を申しますと、人を操ると言っても、邪な気持ちからやりたかったわけではなく、こんな事言うと大仰に聞こえてしまうかとも思うけど、わたくし戦争をなくしたいのですよ。
いや、これは正確には世界平和のためではなく、全く利己的な思考からで、どっかで戦争が起こってると、なんとなく私の気持ちが落ち着かないのよ。
自分の心の安寧のために、できればみんな笑っていてほしいのよ。
つまりどうしたいかというと、端的に言えばプーチンを笑わせたいのよ。
ガハハと笑わせたいのよ。
あの頃の無邪気な笑顔を取り戻してほしいのよ。
担任の井口先生の背中に「うんこ」って書いた紙貼って笑い転げてたあの頃の魂を取り戻してほしいのよ。
そのためにどうすればいいか。
考えた挙げ句、自分にできる一番効果的な方法は「自分がご機嫌である」こと。
先程の魔法の原理を使えば自ずとそういう結論になる、つまり。
戦争をやめさせたい人に「戦争やめろ!」というのは「コーラを飲め!」と念じるのと同じことなのだ。
そーゆうんじゃなくて「戦争なんてもういいじゃん登美子に好きって言っちゃえよ!」みたいな。
まぁそれはまた別の戦争が起こりかねないからあれだけども、とにかくだ。
伝染の力を使うならば、なによりまずは自分が楽しくある!
笑って弾むように生きる!
そんな人間がだ。
ひとりここに居るだけでいい。
それだけで世界に微細な変化が起きる。
世界と言っても半径1.5m程かもしれない。
しかし重要なのはその半径1.5mなのだ。
いきなりロシアをどうにかしなくてもいい。
そんなことよりもスーパーでレジのおばちゃんからレシートもらう時にニコッとするだけで、相手はほんのちょっと何か、身体のどこかが0.1℃くらい上がるかもしれない。
ほんのちょっとRGB値のレッドが高くなるかもしれない。
そしてほんのちょっとバフがかかったそのおばちゃんが家に帰ってご飯を作ったら、ほんのちょっと、なんか一品増えるかもしれない。
それは既に私の半径1.5mから外の話になっているのだ。
そーゆうことなんじゃあないだろうか、魔法というのは。
例えば戦争やめろと、怒り心頭でデモしたところで。
それは怒りによって怒りを消そうとしてるだけで、あるいはそれもまた広く戦争と同じことなのではないか。
それでは結局またどこかでひずみが生じる。
それよりも、各自できる人間だけでいい。
ほんの少しご機嫌を維持するだけで。
その振動はあるいは言葉を発しなくても。
なにか目に見えない、耳で聞こえない、小さなニュアンスみたいなものが、周りの環境にほんの少しの変化を起こす。
それこそがプーチンの「渡辺のスカートめくりたい!」という欲望につながるのだ!
戦争は決して終わらない!
というようなね。
ことを考えてまぁ1年過ごしてきたのだが、まだプーチンは笑ってないようである。
そう。
私はまだ魔法の真髄に達していなかったのだ。
次回!
更なる高位魔法の習得に向けて!
ご期待ください!
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