青春再生~実践編~(何度でも蘇るさ!)


ここ数回、私の辿ってきた青春について言及してきたのですが、
その中の1つ
2000年前後のネット黎明期にやっていたテキストサイト
というのがあります。
当時、ようやくインターネッツが一般に普及し始めて、
それは、まだありえないような通信速度だったし、
料金も時間制あるいは従量制で、
接続してるとチャリンチャリンとお金が落ちていくので、
必要なページを表示させて、一旦接続を切って、
みたいなことをやっていた時代。
まだ企業のサイトはほとんどなくて、
個人のアーリーアダプター達がポツポツと自分のHPを作っている、そんな状況。
しかし次第にその流れは大きくなっていき、
徐々にHTMLも浸透して、
後続の一般層もその流れに加わり、
やがて個人HPの大航海時代がやってくるわけでございます。

そして、私もご多分に漏れずその流れに乗り、
HTML大全的な参考書を購入し、
PowerMac7500のシンプルテキスト(Winでいうメモ帳)で、
コードを手書きして、
Fetchでサーバに繋いで、
プロバイダー契約で付いてくる20MBのスペースに、
見様見真似でファイルを上げてみる。

そして初めて自分の書いたその数文字のテキストが、実際に画面に表示されたあの時の感情たるや!
え、こんなことってホントに出来るんだ!
それはもう凄まじい程の人生のパラダイムシフト
おびただしい量のドーパミンが脳内を駆け巡ったものです。

まぁ最初に画面に表示された数文字のテキストは
「うんこ」
でしたけどね!

参考書には"wolcome"って書いてあったんですけど、
そんなん書いてる場合じゃない。
うんこでしょ。
まずはうんこでしょ。

みたいなことから私の冒険は始まったわけですよ。
以後、少しずつ自分のワールドを作っていって、
当時主流だった
・アクセスカウンター
・BBS
・リンク集
なんかも次々に設置していく。
まぁしかし、最初に「うんこ」って書く人間ですからね。
当然中身も汚物まみれですよ。
そうなると自然、人もやって来ないわけで、
閑散とした時間がただただ流れるのみでございました。

しかしそんなことはそれほど問題ではなかった。
当時はネッツ民の絶対数が今とは桁違いに少なかったし、
今のように"いいね機能"などなかったので、
ひとりふたり、たまに訪れてくれるのが最高に嬉しかったのだ。
そして、更にそんなことよりも私を強く動機付けていたのは、

「作ることの純粋な楽しさ」

これに尽きる。
もう、ホントに楽しかったのね。
時間も忘れて夢中になって作った。
参考書を読み漁って、
試行錯誤を重ねて作っていって
それが画面に表示されるのが、
全く魔法のようで、心が最高に高揚していた。
拙い技術
アホみたいな内容
ではあったが、
自分の作りたいものが形になっていくのが
自分の中で自分一人の
「最高のエンターテイメント」
だった。

そして、元来の凝り性な性格から、
ひどい内容ではあるものの、どんどん細かく作り込んでいく内に、
やがて、少しずつ
「これおもしろいんじゃね?」
と思ってくれる怪人たちが現れてきて、
設置したものの誰も書き込んでくれなかった掲示板にも、
少しずつコメントが書かれるようになっていった。

結局、規模的には最後まで弱小サイトのままではあったが、
小さいながらも雑誌に幾度か掲載されるなど、
一定の市民権を得ていき、
ネットの片隅でカルト的な部族が形成され、
それはそれは楽しい楽しい環世界が生まれていったわけでございます。

そしてそのサイトを今振り返る。

掲示板文化
キリ番
相互リンク
いいねなし
アルゴリズムなし
緩やかな時間とつながり

あれ?
これ、現代の、
令和の世の中に復活させたら案外面白いんじゃね?


次回!

「1999年発祥、手書きHTMLサイトを再び鼓動させる!」

ご期待ください!



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